世界に誇れる日本の「礼」

礼儀正しさとマナーのよさは、日本を訪れたあらゆる外国人の旅行者が気づく事のようです。

新渡戸稲造は著書「武士道」の中でこう記しております。
“本当の礼儀とは「他者の感情を思いやる心」が目に見える形で表れたものでなければならない”
礼の最高の形を考えると、ほとんど愛に近いものではないでしょうか。私は敬虔な気持ちで、「礼は寛容にして慈悲あり、礼は妬まず、礼は誇らず、驕らず、非礼を行わず、己の利を求めず、憤らず、人の悪を思わず」を心に留め、となりの人と過ごせていけたらと思っています。

最も良く知られた礼儀作法の流派の主唱者である小笠原清務の次の言葉で説明されます。
“礼道の要は心を練るにあり、礼をもって端座すれば兇人剣を取り向こうとも害を加こと能わず”
正しい礼儀作法を絶えず実践することによって、人間は身体のあらゆる部分における機能を完璧に整える事ができるのです。そうやって自分の身体外部環境を調和させることで、精神による肉体の支配ができ、厳格な作法を通して高い精神に到達できると考えています。

2020年に東京オリンピック、パラリンピックをひかえ、日本人が儀礼的ではなく、心から敬いの気持ちで日本を訪れる外国人の方に接することが求められているのではないでしょうか。昔から培われてきた日本文化である「礼」について、居合道を通してみなさんと共有していけたらと思います。

居合道に関しまして詳しく知りたい方、また、疑問等がございましたら、ご相談を随時受け付けておりますので、是非一度ご連絡ください。